100年間守り続けた「質」に加え、私たちが培ってきた「粉体技術」を通してより皆様のご満足いただける小麦粉、大豆粉をご提供いたします。

大豆っ娘

大豆は生のまま食べることは出来ません。場合により、一時的にですが下痢を起こしたり、気分が悪くなることがあります。何よりも口に入れた瞬間に広がる青臭みはそれ以上食べる事を拒絶します。
これは鳥や他の動物から食べられてしまうことを大豆自身が防衛する種の保存機能で、不快な青臭みの元は「リポキシゲナーゼ」であり、下痢や嘔吐など消化阻害を引き起こす原因は「レクチン」、「トリプシンインヒビター」と呼ばれる成分なのです。
大豆っ娘はこれらの機能を特殊加工することで取り除いた、そのままでも美味しく食べられる大豆粉です。
今まで扱い辛かった加工食品、機能性食品の開発に幅広く応用出来ることが期待されます。

 

大豆っ娘の特徴

  • 大豆本来の美味しさが感じ取れます
    大豆特有の青臭みが”ゼロ”。だから大豆の持つ風味や、大豆オリゴ糖のもたらす自然な甘さが引き立ちます。
  • 弊社の大豆っ娘は微粉末ではありません
    30メッシュパスの粗めの粒径に揃えることと、酸化酵素であるリポキシゲナーゼ酵素を失活処理していることで油脂由来による酸化変敗が起こりにくくしてあります。だから大豆の美味しさが長期間持続します。
  • 生大豆粉では扱い辛かった商品開発も可能になりました(パン類、菓子類など)
    また、加熱を必要としない用途にもお使いいただけます。
  • 原料大豆は外国産大豆100%、もちろん非遺伝子組み換えです
  • 低糖質、低GIです
    大豆の主成分はたんぱく質と脂質です。炭水化物(糖質+食物繊維)としては約24%を含みます。
    このうち糖質量に着目しますと7.9%と低い含有量であることが判ります。
    また、大豆の糖質成分はおもにオリゴ糖が占めます。オリゴ糖は腸内ビフィズス菌増殖を促進するものとして知られています。でんぷんはほとんど含まれていません。
 
小麦粉(菓子用粉、パン用粉)と大豆っ娘 成分比較

例えば、この大豆粉を小麦粉の置き換えとしてパンやお菓子に使えば、本来高い糖質量である小麦加工品の糖質量を下げる効果があります。
これに糖質ゼロ甘味料を組み合わせれば更に効果的で、主食(パン等)への欲求、甘いものへの欲求と言ったストレスを解消しつつも糖質の摂取を控えることが出来るのです。

また、たんぱく質、脂質が主成分である大豆は低GI(グリセミックインデックス:ぶどう糖を100とした血糖値上昇のスピードを食品毎に比較数値化したもの)食品で知られていますが、他の高GI食品と組み合わせることでも血糖値の上昇を緩やかにする効果があることが知られています。
従いまして、甘味を出すため砂糖を使用した場合でも大豆と組み合わせることにより、血糖値の上昇は緩やかになります。ひいては満腹感の持続につながり、結果として肥満予防、ダイエットに役立つことが期待できます。

 

その他の栄養成分

たんぱく質
大豆のたんぱく質は栄養価の基準を表すアミノ酸スコアでは100を指します。これは豚肉、鶏肉やあじ、いわしといった動物性たんぱく質と同レベルにあり、大豆が「畑の肉」と呼ばれる由縁となっています(因みに精白米は65、小麦粉は38です)。

脂質
脂質は不飽和脂肪酸に富んでおり主成分はリノール酸で、この成分はコレステロール低下作用があるとして注目されています。

ミネラル
カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅といったミネラル類が豊富です。
その中でもカリウムは特に豊富で約1900mg/100g含んでいます。
カリウムは高血圧予防に効果があり、年齢階級にかかわらず男性2500mg/日、女性2000mg/日摂取が目安量とされています。

ビタミン類
葉酸をはじめとするバラエティーに富んだビタミン類を含んでいます。
葉酸は約230μg/100g含んでおり、貧血予防、神経疲労予防に効があります。特に妊娠中の女性は積極的な補給480μg/日が摂取推奨量とされています。

 

 参考:摂取推奨量・目安量は厚生労働省2010年版食事摂取基準によるものです。

機能性微量成分
大豆イソフラボン

女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをし、更年期障害、骨粗鬆症予防に効果があると言われています。大豆イソフラボンは約200㎎/100g含んでいます。必要摂取量は40~50mg/日と言われております。

 

 

また、大豆は厚生労働省と農林水産省が平成17年6月に公表した食事バランスガイドにおいて、大豆を使った料理は肉や野菜、卵料理と共に主菜として位置付けられています。厚生労働省が推進している21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)においては大豆を含み豆類は1日100gを摂取することが目標となっています。

糖質とは

栄養表示基準では「炭水化物」、「糖質」、「糖類」などは下記のように区別されています。

 

食物は摂取された後、口の中と小腸でぶどう糖に分解されます。このぶどう糖は血液に入り、脳や筋肉、脂肪などの細胞に運ばれ活動エネルギーとして利用されます。しかし、過剰に摂取された分は体内で中性脂肪に合成され蓄積されます。これが肥満の原因となり生活習慣病を誘発しているのです。

 

生活習慣病のうち、特に糖尿病は予備軍を含めると日本人の1/10人とも言われており、近代日本の抱える大きな問題となっています。糖尿病とは血糖値が調節できずに高血糖の状態が続き、尿にまで糖があふれ出すことを言います。糖尿病で最も怖いのは自覚症状が無いので、知らず知らずのうちに高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの二次的な障害が表れることです。

 

血糖値とはぶどう糖が血液中にどのくらい含まれているのか、その量を言います。この血糖値は食後に上昇しますが膵臓から分泌されるインスリンにより大体1~2時間後には普通の状態に戻ります。
血糖値の上昇するスピードには食物の種類により大きな違いがあります。

 

糖質の場合、血糖値は食後急激に上昇し高いピークを示します。この急激な上昇に対し体は普通の状態に戻ろうとしてインスリンを大量に分泌します。これを繰り返してゆくと、やがては膵臓が疲れて、機能低下を引き起こしインスリンがあまり分泌されなくなってしまうのです。

 

その結果として、血糖値が調節できない状態に陥り、糖尿病へといたってしまいます。

 

但し、糖質であっても合成甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース等)と、糖アルコールのうちで唯一、エリスリトールは体外に排出されるため血糖値の上昇には関与しません。

 

たんぱく質、脂質もそれぞれ血糖値を変動させますが、ともに上昇は緩やかで低いピークを表します。